1. トップ
  2. ブログ
  3. 地震への備え(建物として)

地震への備え(建物として)

カテゴリー:耐震

年が明けて10日が経ちました。

使っている塩が無くなり、ふとラベルを見たら、石川県珠洲市で生産されたものでした。
ミネラル分たっぷりの、自然の恵みで作られた焼き塩です。

 

 

 

 

 

 

石川県、富山県、新潟県…被災状況が気になる毎日です。
一日でも早く、安心できる生活環境が確保されることを願っています。

設計を生業としている身として、地域の住まいを1つでも多く、安全性の高い建物にすることが
使命と感じています。命を守り、大地震の後も住み続けられる家であることがテーマです。
また、建物が倒壊しないことはご近所や街の安全にとっても大切です。

現在、4軒のリフォームを打合せ中です。設計する際に、地震への備えとして
新築では「土質も含めた地盤調査と解析」と「許容応力度計算による耐震等級3の確保」
を基本としていますが、

リフォームに関しては、大きく下記の3つをポイントに対策を判断していきます。

①建物の状況(築年代/現地での建物調査/周辺の地盤状況)
②住まい手へのヒアリング(改修を希望する部分と内容/あと何年ここで暮らしたいか)
③ご予算(使えそうな補助金、助成金等があればご相談)

打合せ中4軒のうち2軒は、建物全体の耐震診断を元に補強計画を検討していく方法で、
建物全体の耐震性を向上させたい場合や、建物全体の改修ご希望がある場合に有効です。

特に新耐震基準(1981年6月1日施行)以前の建物は、耐震診断の評点0.1~0.3の判定になる
ことが多く、もちろん建物全体をバランス良く耐震改修してあげられたらベターですが、
先程挙げた②や③の理由でそこまで建物を改修することが難しいケースも沢山あります。
むしろ、大半のケースが後者です。

打合せ中の残り2軒は、近い将来に1階で暮らしを全て完結させることをイメージして
2階はほとんど手を付けず、1階だけを改修します。そのような場合にご提案するのが、
(将来を含めて)少なくとも寝室になる部屋の耐震性を向上させる方法です。

一部屋だけでも、リフォームの際に耐震性を高めておくと、そこが命を守ってくれる場所
になるかも知れません。工事の際、多くは内壁や天井を一度撤去することになりますので
併せて断熱性も向上させます。

耐震改修と併せて断熱材を施工するのであれば、大きな費用は掛かりません。
また改めて、具体的な内容をブログでご紹介していきたいと思います。
間もなく新築の打合せもスタートします。

この記事をシェア
  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア

一覧へ戻る